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日本最速フェリー「はまなす」が進水、次世代太陽電池を搭載へ
新日本海フェリーの新造船「はまなす」が進水。次世代型ペロブスカイト太陽電池を搭載し、環境に配慮した革新的な設計で注目を集める最新鋭フェリー。
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三菱重工業下関造船所で進水した次世代フェリー「はまなす」
新日本海フェリーの次世代フラッグシップ「はまなす」が2025年10月9日、三菱重工業下関造船所で進水しました。本船は、国内海運業界の技術革新を象徴する重要な一歩となります。
先進技術と環境配慮の融合
1万4300総トンを誇る「はまなす」は、全長199m、幅25.5mの船体に、最新の省エネ技術を結集。日本の技術力の結晶として、28.3ノット(約52.4km/h)の航海速力を実現します。
環境技術の革新
特筆すべきは、次世代型「ペロブスカイト太陽電池」の採用です。この革新的な取り組みは、政府の環境政策との連携のもと、海運業界のグリーン化を加速させる重要なステップとなります。
主要な技術革新ポイント
- 国内フェリー初の"ダックテール"採用
- アンチローリングタンクとフィンスタビライザーの併用
- 高効率推進プラントによる燃費最適化
- 従来比約5%のエネルギー消費量削減
運航効率の最適化
新造船では、従来の「はまなす/あかしあ」と比較して船体をコンパクト化。これにより、経済性と環境性能の両立を実現します。車両積載能力はトラック約150台、乗用車約30台を確保しています。
本船の建造は、新日本海フェリーと鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)の共同プロジェクトとして進められ、約1500人の関係者が進水式に参加しました。
この新造船プロジェクトは、日本の海運技術の粋を集めた象徴的な取り組みとして、国内外から注目を集めています。