NICOHの「ポータブル電動エスプレッソマシン NK-H01A」が、コードレスでありながら本格的なエスプレッソを水から淹えられる製品として注目を集めている。2026年10月29日、家電Watchが本製品の試用レポートを公開し、職場や屋外でも「こだわりの一杯」を楽しめる手軽さを伝えている。価格は34,800円。
エスプレッソを淹れるとなれば、従来は大型の据え置き型マシンとコンセントが前提であった。家庭の台所に置くにも場所を取り、職場や屋外ではお湯と電源の確保が難しい。この長年の課題に対し、小型の円筒形本体に加熱機能とバッテリーを組み込んだのが同製品である。
小型本体に最大20barの加圧性能
エスプレッソとは、細かく挽いたコーヒー粉に高圧でお湯を通し、短時間で風味とコクを引き出す抽出法である。高い圧力が必要なため、専用機械は大型の据え置き型が主流だった。しかしNK-H01Aは小型ながら最大20barの加圧性能を備え、抽出温度も約92度とエスプレッソに適した領域に設定している。圧力と温度の両面を抑えることで、本格的な味わいを目指した設計だ。
本体は1リットルのペットボトルより背が低いスリムな円筒形で、リュックに収めて通勤先やアウトドアへ持ち運びやすい。家電Watchの試用では、近所の公園へ持ち出した際も屋外でスムーズに抽出できたという。水から加熱できるため、熱湯を用意するバーナーなどの道具は不要である。
3基のバッテリーで約8〜10杯、熱湯なら300杯以上
電源を確保しにくい外出先での使い勝手を支えるのが、5,000mAhのバッテリー3基だ。水から加熱する「加熱抽出モード」では約8〜10杯、熱湯を使う「非加熱抽出モード」では300杯以上の抽出に対応する。毎回充電する必要がないため、バッテリー残量を過度に気にせず使えるという。
コーヒー粉で抽出した一杯には、表面に厚みのあるクレマが現れた。一口含むと力強い苦味とともに、ほのかに甘さを思わせる香りが立ち、満足感のある仕上がりだったとレポートは伝えている。同製品はカプセルコーヒーにも対応しており、メーカーによればNESPRESSOオリジナルカプセルと同形状のカプセルで抽出を確認済みという(すべてのカプセルでの動作を保証するものではない)。なおNESPRESSOはネスレ社の登録商標である。
据え置き派にも響く、場所の自由
本体はアルミ合金仕様で耐久性があり、重厚な質感を持つ。一方で重量は990gと、気軽な持ち運びにはやや重い。抽出時には安定した平らな場所が必要だが、コンセントの位置に縛られないため、仕事机やベランダなど、気分に合わせた場所で淹れられる。キッチンのスペースが限られ、これまで据え置き型の導入をためらっていた人にも適していると家電Watchは評している。
コーヒー粉を入れるアダプターは取り外して水洗いでき、日々の手入れも比較的容易である。上質なデザインは台所にもなじみ、据え置き用としても違和感がない。
コーヒーを巡る関心は、豆の挽きから抽出まで一台で完結できる機種にも向いている。Yahoo!ニュースが伝えるところでは、東芝の「ELM-A1B」が低速回転のコニカル式グラインダーを搭載し、豆と水をセットすれば全自動で7種類のメニューを選べるという。家庭での本格派志向が広がる中、場所の自由を売りとするNICOHの発想は、コーヒーの楽しみ方に新たな選択肢を加えるものといえる。
またLifehacker Japanは、持ち運びやすさ以上に「使う場所を固定しない」価値に着目。朝は台所で、休日はテラスで、とコーヒーを楽しむ場所から暮らしを考える提案をしている。日常の小さな儀式としてのコーヒーは、暮らしに潤いと豊かさをもたらうものだ。
もっとも、コーヒーは毎日の嗜好品である。豆代やカプセル代、電気代を含めたランニングコストを冷静に見積もり、家計と相談した上で判断したい。
よくある質問
NK-H01Aは電源のない場所で使えますか?
使える。5,000mAhのバッテリーを3基搭載し、水から加熱する「加熱抽出モード」で約8〜10杯、熱湯を使う「非加熱抽出モード」で300杯以上を抽出できる。
カプセルコーヒーにも対応していますか?
対応している。メーカーはNESPRESSOオリジナルカプセルと同形状のカプセルで抽出を確認しているが、すべてのカプセルでの動作は保証していない。
本体の重さはどのくらいですか?
990gである。アルミ合金仕様で耐久性と重厚な質感があり、持ち運びにはやや重く感じられる場合がある。
