俳優の相葉雅紀さんが主演を務める映画『4アウト ─もう一度、プレイボール─』が、2026年11月6日(金)に全国公開される。相葉さんは身体障害者野球のチームを率いる監督役を演じ、黒島結菜さんが共演する。公開を前に、両者のインタビューがfashion-press.netに掲載され、撮影現場で生まれた本物の絆が語られた。
本作は、障がいを抱えながらも野球に打ち込む人々の姿を描いた作品である。相葉さんはインタビューの中で、撮影現場が「本当にひとつの野球チーム」だったと振り返る。カメラが回っている時も回っていない時も、選手役の出演者たちが自らの思いを監督役の相葉さんに伝え、それを制作側へ届けるという、例を見ない現場だったという。
「言いたいことは全部言って」 相葉流の現場づくり
相葉さんは、選手役の中に役者ではない、演技が初めての方々が多かったことを明かす。普段は役所に勤める方もいた。映画を通じて自らの思いや現状を伝えられるのは初めてという人も多く、相葉さんは「この機会にすべてをぶつけてほしい」「後悔してほしくなかった」と語り、選手たちには「言いたいことがあったら言った方がいい」と伝えていた。
黒島さんは、相葉さんが皆の意見を出し合える場を率先して作ったと感謝を示す。「なかなか、みんなが自由に意見を出し合える現場はない」と述べ、一つひとつのカットに全員で向き合ったと振り返った。劇中の矢上という役よりも、実際には「そのまま監督」だったと笑う場面もあった。
撮影では試合シーンでエキストラの皆さんに長く待ってもらった時、自らノックをして場を動かしたこともあったという。相葉さんは「周りを見ながら動くというのは意識していました」と語る。その熱意は、秋田魁新報電子版の報じるとおり、手に豆ができるほどのノック練習となって結実した。
ドキュメンタリーを撮っているようだった
黒島さんが最も印象に残ったのは、子供たちと一緒に練習するシーンだという。腕がなかったり、車椅子を使ったりする選手たちを、最初は少し驚いて見ていた野球少年たちが、撮影が終わる頃には皆と仲良くなっていた。子供たちが持つ、受け入れる速さに感銘を受けたと語る。
相葉さんは「あのシーンは、映画というよりドキュメンタリーを撮っているような感じでしたね」と振り返る。映画の中で描かれる「みんながそれぞれの壁を越えて野球と出会っていく」姿が、そのまま現実の撮影現場でも起きていたのである。
また、選手たちの輝きについて黒島さんは「みんなすごくハッピーでした」と述べる。「自分はまだ障がいを受け入れられていないけど、ここにいる人たちは受け入れているから、いつか僕もそうなりたい」と話してくれた方もいたという。一人ひとり思いは違えど、皆が前向きな姿勢を貫いていたと伝えている。
「教科書がない」身体障害者野球の面白さ
身体障害者野球には全国大会や世界大会があり、大会の様子は動画配信でも観ることができる。黒島さんは撮影を通じて「もっと観てみたい」と思うようになったといい、「試合に懸ける熱量は何も変わらないので、もっと多くの人に知ってもらいたい」と訴える。
相葉さんは、このスポーツの大きな特徴として「教科書がない」ことを挙げる。一人ひとり障がいの内容が異なるため、投げ方一つをとっても、その方法は人によってまったく違う。それぞれが自分に合った方法を、自らの力で見つけていくのだという。
ルール面では盗塁がなく、ピッチャー対バッターの一対一の勝負に集中する点を「潔くて、観ていて楽しい」と相葉さんは評価する。従来の野球とは異なる、独自の魅力を備えた競技である。
始球式の思い出 「消える魔球」の告白
黒島さんは公開に先立ち、始球式を務めた。練習を重ねて臨んだ一投は、ギリギリでキャッチャーまで届いたという。相葉さんは「尊敬します」と賛辞を送った。一方、自身も過去に始球式を務めた相葉さんは「真っ直ぐ投げられず、消える魔球になってしまいました」と笑い、「気持ちとしては110キロくらいでビシッといくつもりだったんですけど、真下に落ちた」と告白した。
20年ほど前に草野球をしていたという相葉さん。監督役のやりがいについて尋ねると「実際に撮影で何球もノックを打つんですよ。いいプレーが出ると本当にみんなで盛り上がる」と答え、「撮影しているというより、野球をやりながらそれを撮っているような感覚でした」と語った。
作品の舞台裏を収めた特別映像も解禁されており、Ameba Newsは、チームの熱い絆が生まれていく様子や、相葉さんが作品への想いを語る姿、クランクアップの様子を伝えている。日向亘さんも、クランクイン前から皆で野球の練習を重ね、週末には「練習日」という場を設けたとFASTに語り、「みんなで汗を流す時間が、僕たちを本当のチームにしてくれた」と述べている。
『4アウト』はいつ公開される?
2026年11月6日(金)に全国の劇場で公開される。
映画『4アウト』の原作や題材は?
本作は身体障害者野球を題材に、それぞれの壁を越えて野球と出会っていく人々の姿を描く物語である。
相葉雅紀さんと黒島結菜さんはどんな役を演じる?
相葉さんはチームを率いる監督・矢上役を、黒島さんはその傍らでチームを見守る役を演じる。
