ロボット掃除機メーカーのRoborockは2026年11月18日(水)から、新型フラッグシップモデル「Roborock Saros 20 Flow」を全国のヤマダデンキおよびヤマダウェブコムで発売する。予約は11月4日(水)より受け付けており、希望小売価格は26万3780円。
同社は11月4日に発表したプレスリリースの中で、本機が掃除中もローラーモップを清潔な状態に保ちながら水拭きできる「SpiraFlow 2.0」システムを搭載したことを明らかにした。日本家屋特有の段差にも対応するなど、伝統的な住まいの構造への配慮が随所に盛り込まれた一台となっている。
吸引力と水拭き性能が頂点に
まず性能面を見ていこう。吸引力は最大36,000Paに達し、価格.comの報道によれば、これは現在市販されるロボット掃除機の中でも最上位クラスの数値である。日々の暮らしに蓄える埃や髪の毛を、強い力で吸い上げる。
水拭きには幅270ミリのローラーモップを採用した。モップ全体に荷重をかけながら拭き進むため、汚れの落ちが良いとされる。さらにモップを洗浄しながら拭き掃除を進める仕組みにより、常に清潔なモップで床を拭うことができる。ドックへの帰還頻度が減り、掃除時間の短縮にもつながる。
ローラーモップは壁や障害物を検知すると本体から横にせり出し、隅のギリギリまでしっかりとアプローチする。給水口は従来機の2倍に増え、回転速度は9%向上、水拭き跡は最大30%低減されたという。カーペットに差し掛かるとシールドがローラーを覆い、絨毯を無駄に濡らさない配慮も見逃せない。
日本家屋の段差を乗り越える
本機最大の注目点は、その走行性能にある。車輪の外側に備わった補助的な「足」により、4.5cm+4.3cmという2段階の段差を乗り越えられる。日本家屋で部屋と廊下の間に設けられた敷居の高さは一般に3〜4cmとされ、従来のロボット掃除機がこの段差を越えられずに使い物にならない、という声は少なくなかった。
この問題への解答となり得る機構である。新潟日報の報道も、毎分最大240回転、最大15Nの押圧でモップを回転させる性能を紹介している。
手入れの負担を減らす設計
メンテナンス面にも工夫が凝らされている。メインブラシは左右が分かれたセパレートタイプで、中央部分が空いている構造により、長い髪の毛が絡みにくい。髪の毛はブラシの中央に集まる傾向があるだけに、この設計は実用的である。ローラーモップも引き抜いて洗いやすく、日常のひと手間を減らす作りとなっている。
さらにドックは最大100℃の温水でモップを洗浄する。熱湯とも言える温度での洗浄は、雑菌の繁殖を強く抑える。清潔を徹底する姿勢は、暮らしを慎み正しく保つという我が国の家風にも通じるものがあろう。
薄型ボディで家具の下も担当
本体高さは8.98cmと薄型で、頭頂部の潜望鏡型LiDARセンサーは低い天井下では本体に格納される。これにより家具の下など、従来入り込めなかった場所まで掃除範囲が広がる。Digital Reviews Networkの実機レビューは、9cm弱の薄さでも一部のキッチンキャビネット下には届かないと指摘しており、設置環境との相性は確認したい。
価格と選択肢
希望小売価格26万3780円は確かに安くはない。5年使うと仮定して月額約4,396円と考えれば、毎日の床掃除の手間を買い取るコストとして納得の判断もできよう。家庭を守る道具への投資は、長い目で見れば暮らしを支える基礎となる。
段差のないバリアフリー住宅向けには、ミドルハイモデル「Qrevo Edge 2 Flow」(19万9000円)も選択肢となる。吸引力や温水洗浄温度(75℃)などは控えめだが、基本の体験は旗艦機に近い。円盤状ダブルモップの「Roborock Qrevo 2 Pro」(16万4780円)は、カーペット掃除の前にモップをステーションに置いていく機転の利いた設計で、週一度の水拭きで十分という家庭に適している。
実機に会える機会
GIZMODO JAPAN(ギズモード・ジャパン)の取材記事によれば、2026年11月8日(日)まで東京都の麻布台ヒルズカフェでポップアップイベントが開かれており、稼働する実機を目の前で確かめられる。公式キャラクター「ロッキーくん」のカフェラテなど、コラボメニューも期間限定で販売されているという。
高額な買い物だけに、働きぶりをこの目で確かめてから迎え入れるのが賢明であろう。家事の負担を減らし、家族の時間を豊かにする道具として、その価値は使用する各家庭が判断することになる。
よくある質問
Roborock Saros 20 Flowの発売日はいつ?
2026年11月18日(水)に全国のヤマダデンキ(一部店舗を除く)とヤマダウェブコムで発売され、11月4日(水)から予約を受け付けている。
敷居の段差は越えられる?
補助の足の機構により4.5cm+4.3cmの2段階の段差を乗り越えられる。日本家屋の敷居の一般的な高さ3〜4cmには対応する。
価格はいくら?
希望小売価格は26万3780円。段差のない家庭向けには19万9000円の「Qrevo Edge 2 Flow」も発売される。
